立ち姿勢が変わる:大腰筋の意識と調整
立っているとき、ついつい無意識に身体が傾いて片脚荷重になっていませんか?
その原因…大腰筋にクセがあるかもしれません。
✅ 大腰筋の特性
大腰筋は腰椎〜大腿骨(小転子)に繋がっていて、左右に2本あります。
腰椎→大腿骨に向かって収縮すると、腰椎が前弯。
大腿骨→腰椎に向かって、股関節の屈曲。
片側だけ収縮すると、腰椎の回旋や側屈。
というように収縮の仕方一つ一つに効果が違います。
他にも、大腰筋が活性化していることで・姿勢の保持・重心のコントロール・腹圧や呼吸の機能向上などがあります。
そして体軸を通す上でも重要な筋肉の一つです。
✅ 大腰筋がつくる意識
身体意識は運動の習性から作られる体性感覚です。収縮パターンが多いと、そのクセから身体意識ができます。
腰椎→大腿骨の収縮だと、下+外方向への意識が強くなります。
この意識が強くなると、重心が下がり、安定感が強くなってブレにくくなります。
大腿骨→腰椎の収縮だと、上+内方向への意識が強くなります。
この意識が強くなると、重心が高くなり、鳩尾あたりでバランスをとって、軽快な動きができます。
大腰筋が両方使えているとこんな恩恵が得られますが、、、
✅ 大腰筋も悪さをする
左右両方使えていれば良いですが、片方だけが活性化していると、大腰筋でも悪さをします。
足を組んで座っている人は、上の足側が上方向、もう片方が下方向の意識ができます。
その意識ができてしまうと、立った時にも上下の意識はあるので、下方向側の片脚荷重姿勢になります。
この意識ができてしまうと、いくら座り方を変えたとしても立ち方の意識が作られているので姿勢は変わりません。
✅ 大腰筋を整えよう
なので、定期的に大腰筋を調整して筋肉のクセを整えていきましょう。
[片脚バランスチェック]
膝を股関節まで上げた片脚のバランスをします。
バランスは取りやすいけど上げにくい足があれば、今回の大腰筋のクセをすでに持っています。
(右大腰筋のパターン)
1、おへその穴から指4本分右外側の場所を探します。
2、両手の指先を重ね、息を吐きながらグーっとお腹の奥の方まで押します。
3、押したまま筋肉を上に引っ張るようにズラします。
4、2→3を数回繰り返したら片脚バランスチェックをします。
片脚荷重で立っている方は立ちやすさが変わったはずです。
これを定期的に行うことで立ち姿勢や身体の動きが変わるのでぜひ行ってみてください。
また、どちら側も問題ない方でも、大腰筋の意識を活性化できるのでぜひお試しください
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山川公平
✔︎体軸セラピスト養成®︎育成講師
✔︎体幹パーソナルトレーナー 講師
✔︎体軸ピラティス 監修
✔︎KYS整体代表
私自身が怪我や痛みに悩んだこともあり、それを克服するために様々な知識や技術を学び、試してきました。その中で本当に良かったもの、身体に効果があったものだけを精査し、鍛錬してきました。
・日常生活から楽になりたい。
・趣味に没頭できるようになりたい。
・現役で活動できる期間を長くしたい。
そのための身体の向上を目指し、毎年身体を革新し続け、成長の喜びを分かち合っていきたいと思っています。
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